Dec
14
【kokura.ex】「ElixirドキュメントやTypespecsを書いてみよう!」勉強会 #2
参加者各人のOSS作成+公開がゴールのオンライン勉強会です!(月1回、火曜am8:30〜9:30)
Organizing : kokura.ex
Registration info |
参加枠 Free
FCFS
管理者枠(im, zacky) Free
FCFS
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参加者への情報 |
(参加者と発表者のみに公開されます)
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Description
【お知らせ】本イベントは、オンラインでの開催となります。開催時間までに上の欄「参加者への情報」にZoom URLを記載しますので、そちらよりご参加ください。
kokura.ex「ElixirドキュメントやTypespecsを書いてみよう!」勉強会
開発言語Elixirをわいわいと盛り上げていく技術コミュニティkokura.exがお送りするオンライン勉強会です!
概要
Elixir開発におけるドキュメント作成作法やTypespecsの書き方ノウハウ等の理解・共有を目的とした、OSS公開視野の勉強会です
(@zacky1972先生のレクチャー有!)
- 第1回目のようす https://youtu.be/6nngo88f3IM
この会の目的
- 参加者各人が、Elixir開発におけるドキュメント作成作法 や Typespecs 等の書き方に関する理解を深められること
- および、参加者各人が 実際にOSSを公開する前提 で、そちらに載せるドキュメントやTypespecs等について本勉強会で得た知見を反映させ、OSS品質の向上に役立てられるようになること
今回のテーマ
第2回にあたる今回のテーマは、
- 前回のおさらい(モックコード実装とTypespecs記述実践)
- 英語ドキュメントの書き方・英作文法
を予定しています!
注意事項
- Elixir開発者 中級者 向けの内容となります
- 本勉強会の内容は、録画して「kokura.ex YouTube チャンネル」で公開予定です! 質疑応答も含めて公開しますので,公開されても構わないという方のみご参加をお願いします
タイムテーブル
時間 | 内容 |
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AM 8:30 | スタート(Zoom) |
AM 9:30 | 終了 |
- 1時間程度を予定しておりますが、終了時間が前後する場合があります(途中退席自由)
kokura.ex
小倉Elixirコミュニティ「kokura.ex」は、「高速処理性能」と「高い開発効率性」を両立できるプログラミング言語「Elixir」と、そのWebアプリケーションフレームワーク「Phoenix」を北九州で広め、ワイワイと盛り上げていくコミュニティです
これから先端技術をやりたい方や、最新のプログラミングを学びたい方、未来に向けてITに強くなりたい方など、技術への興味レベルが高い方や、プログラミングに関心が高い方のご参加を歓迎します
kokura.exもくもく会のご質問用slackチャンネル
elixir.jpワークスペースの招待URL
こちらからご登録をお願いします
- ききたいこと
- Elixirプログラミングで詰まったところ
- 個人開発でつくったものをお披露目したい!等
でてきましたら、チャンネル#kokura-ex でご発言よろしくお願いします!
「Elixirって、今どんな感じなの?」
Elixir/Phoenixにとって、2016~2019年は、
- マルチコアのCPU全てをフル活用できる「Flow」や「GenStage」
- 動的生成されたマルチプロセスを監視・自動再起動できる「Dynamic Supervisor」
- Webフレームワーク「Phoenix」のHTTP/2対応やwebpack対応
- IoTコアライブラリ「Nerves」と、クラウド上からファームウェア更新を叶える「NervesHub」
といったElixirならではの革新的な独自機能を出しつつ、「Elixir/Phoenixのみで、Webプロダクト開発やSI案件開発を不自由無く行える」フェーズへと進化しています
Githubに登録されているElixirライブラリも、36,000件を突破し、2年前の7,000件程度と比べ、5倍以上へと急増しました
2014~2015年付近は、Elixirも未だ未成熟で、「Erlangを覚えなければElixirは使えない」という認識が一般的でしたが、現状は、Elixir単独で充分にプロダクト開発/SI案件開発を行える状況へと変わってきています
また、2017年にはGCP(Google Cloud Platform)でのElixir採用、2018年にはAWSでのカスタムランタイム採用、といった、大手クラウドでのElixir採用という追い風もありました
福岡においても、Elixir/Phoenixをプロダクト開発/SI案件開発で採用されるケースが増え、他言語よりも明らかにレスポンス速度が速いWeb+DBが数日で構築できた事例や、1年以上ダウンせずに運用が回った事例など、実運用の実績も増えています(福岡以外でも、SlackやLINE、ニコニコ動画、mixi、gumi等での活用事例もあります)
全世界で見れば、2014年は、200社程度しか採用していなかったのが、2016年は1,100社を超え、現在は、ゲームサーバだけに限らず、フィンランドやスウェーデン、イギリスを始めとする、金融/証券/SNS/メッセージング基盤などの分野で活用されており、世界的にも有名なSlackやDiscordでも積極的に活用されています
そしてElixir/Phoenixにとっての2019年は、以下を完備し、スマホ開発やクラウドへの接続性も大幅に増強されました
- Phoenixで、JavaScript無のElixirのみで、フロント処理を動的生成できる「LiveView」
- 対障害性を備え、Amazon SQSとも接続できる並列ライブラリ「Broadway」
- Prometheus等の外部監視系への容易な接続を実現する「Telemetry」
今は、まさにElixir/Phoenixを始めるには、もっとも美味しいタイミングと言えるでしょう
海外と福岡のおける導入企業/規模/事例は、以下fukuoka.exポータルにて紹介しています
https://fukuokaex.fun
更に、kokura.ex/fukuoka.exでは、これまでの言語では表現できなかったような次世代の高生産性Web/API開発スタイルの確立や、大規模インフラでもDBサーバをネックにしないためのスケールアウトの仕組み、ElixirとGCP上のAIエンジンを繋いだ画像解析システム、数倍のパフォーマンスを発揮できるGPU/FPGA活用、Elixirプロセスよりも更に軽量なプロセスライブラリ実装、ElixirによるElixirコンパイラ開発といった、先端領域でのElixir活用も、今まさに熱く展開しています
「でもElixirって、使いづらくて覚えにくい『関数型言語』でしょ?」
一般的に「関数型言語」と言えば、言語の習得が難しく、組織として選定しづらいイメージがありますが、Elixirは、言語仕様や構文がシンプルかつ簡単なので、「育成や習得の容易性」を切り捨てること無く、関数型のメリットも享受できます
関数型のメリットは、以下の通りです
- 状態が無いことで、同じ入力を何度行っても同じ出力しか返さないので、意図しない挙動にならない
- 変数がイミュータブル(作成後にその状態が不変)なので、マルチスレッドや並行処理で競合しない
- プログラム構造が小さな関数群で構成され、シンプルに保たれるため、変更容易性が向上する
- 少ないコードで、凝縮度の高い高度な処理が書ける
- リスト設計に慣れていくと、他言語で数百行かかる複雑な処理も、数行のコードで組むことが可能になる
- できあがったコードは、オブジェクト指向言語の1/100の量になることもあり、見た目も100倍エレガント
- オブジェクト指向言語経験者の移行は大変(関数型全般に言える)だが、移行後は、何倍も生産性が高まる
更に、「Elixirならでは」の以下メリットも上乗せされます
- 習得がカンタンなので、プログラミング経験が無い入門者・初級者向け
- 関数の引数でのパターンマッチが可能で、呼出時の事前条件チェックや関数呼び分けには、快感すら感じる
- JSONパースが得意なので、Google APIやBacklog API等、様々なWeb APIとの連携に強い
- マルチコアCPUを簡単にフル活用できる
- マルチクラスタ(AWS、GCP、Azure)のスケールアウトも楽々実現
- 長期間の安定運用を実現してきた「Erlang VM」の元で動作する
- データ変換とバイナリデータ検索に特化しているので、ファイルヘッダ解析やIoT/ドローン制御にも向いている
実際に、Elixirがどの位カンタンに習得できるかと言うと、たった3つの関数を覚えるだけ、30分~1時間もあれば、Web+DB/Web+API/Webグラフ表示まで実現できてしまいます
通常の関数型言語と一線を画す、このElixir/Phoenixのパワーを直接体感してみたい方は、「ExcelでElixirマスター」シリーズをご覧ください